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コカイン摘発倍増、上半期で172件「第3のドラッグ拡大急速」 簡易鑑定キットの精度低く

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コカイン摘発倍増、上半期で172件「第3のドラッグ拡大急速」 簡易鑑定キットの精度低く

 乱用者は主に鼻から吸い込んだり、加熱して蒸気を吸い込むなどして摂取するという。薬物に詳しい国立精神・神経医療研究センターの舩田正彦室長は「覚醒剤と似た興奮作用と爽快感、多幸感をもたらす。2~3時間ほど効果が持続する覚醒剤と違い、コカインは摂取してから5~10分ほどで薬効が表れて30分程度で切れる」と説明する。

1~2日で排出

 乱用が広がるコカインだが摘発は容易ではない。

 その一つが簡易鑑定キットの精度の低さだ。25年10月、警視庁は簡易鑑定でコカインの反応を示した粉末を所持していた男性を現行犯逮捕したが、その後の鑑定で粉末が別の脱法ドラッグ(当時)と判明。警視庁は誤鑑定を防ぐため、コカインの簡易鑑定キットの使用を原則中止している。

 コカインの体内での残存期間も短く、早ければ1~2日程度で成分が体内から排出される。警視庁の捜査員は「捜査にはスピード感が求められるが、簡易鑑定で陽性反応が出たら摘発に踏み切れる覚醒剤とは違って、本鑑定を待たなくてはならない」と苦悩を語る。

 捜査当局が手をこまねく間に密輸事案も起きた。横浜港で9月、船の積み荷からコカインとみられる約100キロの粉末が見つかった。全てコカインと判明すれば末端価格は約60億円、1度の押収量としては過去2番目だという。

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