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【死刑制度廃止論】闇サイト殺人遺族の磯谷富美子さん基調講演詳報 「被害者が1人でも、私にとってはかけがえのない大切な娘」 残忍な殺害状況も子細に…

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【死刑制度廃止論】
闇サイト殺人遺族の磯谷富美子さん基調講演詳報 「被害者が1人でも、私にとってはかけがえのない大切な娘」 残忍な殺害状況も子細に…

シンポジウムでは死刑制度をめぐり、犯罪被害者遺族の磯谷富美子さん(中央)らが意見を交わした =17日、東京都千代田区(滝口亜希撮影) シンポジウムでは死刑制度をめぐり、犯罪被害者遺族の磯谷富美子さん(中央)らが意見を交わした =17日、東京都千代田区(滝口亜希撮影)

 2審(名古屋高裁)判決は「被害者が1人である本件では、死刑選択がやむを得ないといえるほど悪質な要素があったとはいえない」とし、堀、川岸ともに無期懲役でした。検察は川岸の上告を断念し、川岸の無期懲役が確定。堀のみ上告していましたが、平成24年7月11日付で最高裁は2審判決を支持し、上告を棄却。堀の無期懲役が確定しました。

もの言わぬ娘、白無垢に見えた

 突然の悲報は当然、受け入れることなどできません。警察署で事件後、初めて会った娘はブルーシートに包まれていて、首から上だけが出ている状態でした。顔には何カ所も青あざが広がっており、ぱんぱんにむくんでいました。眉間や左頬、あごには傷があり、髪はまるでのりづけでもしたかのようにばりばりに固まって、大量の出血を想像させました。その左側頭部にはガーゼがあててあり、傷口を隠してありました。そんな娘の姿を見て、強く抱きしめると痛いのではないかと思い、そっとなでることしかできませんでした。当時のことはあまりよく覚えていませんが、後に姉から「もうお母さんがいるから大丈夫よ。安心して。もう怖くないからね」と言いながら、そっとなでていたと聞きました。しかし、今でもはっきり覚えているのは、頬をつけたときの娘の頬の異常な冷たさです。亡くなったという現実を突きつけられたショックが、記憶としてとどまったのかもしれません。

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