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【新聞に喝!】「土人」発言の機動隊員懲戒 処分は妥当か 京大霊長類研究所教授・正高信男

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【新聞に喝!】
「土人」発言の機動隊員懲戒 処分は妥当か 京大霊長類研究所教授・正高信男

沖縄・東村高江でにらみ合うヘリパッド移設工事の反対派と機動隊 沖縄・東村高江でにらみ合うヘリパッド移設工事の反対派と機動隊

 心理学の世界では口数の少ない人ほど、いざけんかとなると暴力的になることが多いといわれている。悪口や雑言を言わない分、怒りや憎しみをため込みやすいためだ。人間に限ったことではない。例えばトリで残忍な行動が見られるのが、意外にも平和の象徴であるハトだ。周知の通りハトは音声のレパートリーが乏しい。飼育下でいったんけんかに発展するや、仲間を殺してしまうこともあるほど抑制が利かなくなる。

 ののしり合いは、見ていて決して気持ちのいいものではない。しかし高まる攻撃衝動のはけ口として、安全弁としての役割も見逃すわけにはいかない。

 先月、沖縄県で米軍のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)移設工事の警備に当たっていた大阪府警の機動隊員2人が反対派に向かって「土人」「シナ人」と暴言を吐いたことで、同府警は戒告の懲戒処分とした。差別発言とも報じられたが、現場では警備側と反対派との間で一触即発の状態であったと想像される。そこでは罵詈(ばり)雑言を交わすことも、実際の衝突を未然に回避する一定の機能を果たしていただろう。

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