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【神宮イベント火災】安全基準なき「アート作品」 芸術性と安全性の両立課題 

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【神宮イベント火災】
安全基準なき「アート作品」 芸術性と安全性の両立課題 

火災が起きる前の展示物=6日午後、東京都新宿区の明治神宮外苑 火災が起きる前の展示物=6日午後、東京都新宿区の明治神宮外苑

 明治神宮外苑の火災で、オブジェを制作した日本工業大関係者は「火災になるとは想定していなかった」と話しており、安全性の軽視が事故につながった可能性が浮上している。アートイベントは全国各地で開催されているが、芸術作品は公園の遊具などとは違って安全管理上の規制がない。芸術性と安全性の両立が課題として浮上する。

 炎上したオブジェは木製ジャングルジムで、見学者が中で遊ぶことができる体験型アート作品だった。同大幹部は会見で火災を予見できなかったことを強調した上で、「遊具として設計したわけではなく、空間を使ったアート作品」と説明した。

 一般社団法人日本公園緑地協会(東京都千代田区)によると、ブランコや滑り台など公園に設置される遊具については、国土交通省による安全基準が設けられている。ただ、アート作品などの仮設の構造物に関しては対象外だ。

 多くの事故訴訟を手掛ける国府(こくふ)泰道弁護士は「アートイベントの作品は安全管理での行政上の規制がない。安全についてどこまで配慮するかは、主催者や出品者の判断に委ねられている」と話す。

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