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伊豆大島土砂災害3年 猛威ふるう「線状降水帯」 気象庁「事例蓄積は予測に意義」

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伊豆大島土砂災害3年 猛威ふるう「線状降水帯」 気象庁「事例蓄積は予測に意義」

 東京都大島町の伊豆大島で死者・行方不明者39人を出した土砂災害は、16日で3年となる。集中豪雨を降らせる「線状降水帯」が原因とされ、広島市の土砂災害(平成26年)、東日本豪雨での鬼怒川決壊(27年)でも猛威をふるった。6月の九州地方の大雨でも発生したことが気象庁気象研究所の分析で判明。専門家は積乱雲の監視と情報伝達の強化を求めている。

 3年前の伊豆大島上空では接近中の台風により、暖かく湿った空気が流れ込んでいた。それが列島側の冷気とぶつかり温度差で持ち上げられ、積乱雲が継続的に発生。線状降水帯が約6時間も現れ、24時間雨量800ミリ超の記録的大雨を降らせた。

 線状降水帯は、積乱雲が上空の風で流されつつ、同じ場所で次々と発生することで帯状に並ぶ現象。積乱雲は通常2~3時間で衰えるが、100キロ以上連なることで列の先頭では長時間、強い雨が集中する。平成12年前後から研究者の間で使われ始めた言葉で、「集中豪雨の約3分の2は線状降水帯が原因」との指摘もある。毎年のように災害を引き起こすため、気象庁は近く正式な用語に加えることを検討している。

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