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【主張】死刑廃止宣言 国民感情と乖離している

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【主張】
死刑廃止宣言 国民感情と乖離している

 宣言採択に先立つシンポジウムでは作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんが「殺したがるばかどもと戦ってください」と発言するビデオメッセージが流された。

 これらに徹底的に欠落しているのは、死刑という究極の判断を導くもととなる、犯罪の冷酷さや深刻さ、被害者の苦しみ、社会に与えた損害と影響だ。

 国と死刑囚の関係に過度に目を向ければ、犯罪被害者の存在や思いは軽視されることになる。

 日弁連は全弁護士が加入を義務づけられ、脱退も認められないという強制加入団体である。宣言採択に際しては、犯罪被害者を支援する弁護士らが強く反対した。

 それでもなお、3万7千人超の全会員の2%にすぎない、786人の参加者による採決で採択された。賛成546、反対96、棄権144人という、その方法と結果自体が、国民感情と乖離(かいり)しているといえないか。

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