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緊急避難場所なのに浸水被害も 「想定外の事態だった」 岩手県岩泉町、指定見直しへ 台風10号豪雨

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緊急避難場所なのに浸水被害も 「想定外の事態だった」 岩手県岩泉町、指定見直しへ 台風10号豪雨

岩手県岩泉町中島地区の多目的集会施設。天井近くに飾られた表彰状に水位の跡が残されていた=9月29日 岩手県岩泉町中島地区の多目的集会施設。天井近くに飾られた表彰状に水位の跡が残されていた=9月29日

 8月末の台風10号で豪雨被害に遭った岩手県岩泉町で、54カ所ある洪水の指定緊急避難場所のうち、少なくとも3カ所が浸水したことが30日、分かった。緊急時に災害から速やかに身を守るための避難場所は、高い安全性が求められており、専門家は「非常に危険で想定外の事態だ」と指摘する。町も被災状況を調べ、指定を見直す方針だ。

 指定緊急避難場所は、一定期間生活することを想定した指定避難所とは別に、市町村が洪水や津波などの災害ごとに指定する。内閣府によると、標高や川からの距離といった具体的な安全基準は設定していない。

 緊急避難場所の管理者らに取材した結果、町内の自治会館など3カ所の建物で、川から水があふれ浸水した。いずれも避難していた住民はいなかったが、氾濫した小本川から500メートル離れた中島地区多目的集会施設は、高さ2メートルまで水が押し寄せ水没した。残り2施設は、高さ数十センチまで水が及んだという。

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