産経ニュース

行方不明の小上さん捜す家族「1日でも早く見つかって」 岩手・岩泉水害1カ月

ニュース 社会

記事詳細

更新


行方不明の小上さん捜す家族「1日でも早く見つかって」 岩手・岩泉水害1カ月

台風10号によって大きな被害を受けた安家地区では、今も住民らが後片付けを続けていた=30日午後、岩手県岩泉町(宮崎瑞穂撮影) 台風10号によって大きな被害を受けた安家地区では、今も住民らが後片付けを続けていた=30日午後、岩手県岩泉町(宮崎瑞穂撮影)

 統計史上初めて東北の太平洋側に上陸した台風10号が、死者・行方不明者計27人の被害を出してから30日で1カ月を迎えた。岩手県岩泉町では、今も住民2人が行方不明になっている。川沿いに多数の住宅が浸水した同町安家(あっか)地区では、小上八重子さん(73)が自宅ごと流された。帰りを待ち続ける家族の疲労はピークに達している。

 「1カ月たって精神的にもかなり疲れが出てきた。1日でも早く見つかってくれればいいけど…」

 八重子さんの長男、智成さん(45)はため息をつく。30日は親族数人が集まり、あふれた水に押し流された自宅跡地周辺で手がかりを探した。

 台風10号が襲った8月30日、八重子さんと夫、吉美さん(75)はいったん親戚宅に避難したものの、午後5時ごろ、智成さんを伴い、3人で荷物を取りに自宅へ戻った。すでに周辺では膝の高さまで川の水があふれ、歩くのもやっとの状態だった。

 八重子さんが自宅に入っていた午後6時半ごろ、濁流が押し寄せてきた。「助けて」。バリバリと音をたて始めた自宅の2階から八重子さんの叫び声が聞こえたが、外にいた2人は「もうちょっとがんばれ」と大声で呼び掛けるのが精一杯。八重子さんは目の前であっという間に流されてしまったという。

続きを読む

「ニュース」のランキング