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福島第1原発の凍土壁、半年経っても効果なし 「らちが明かない」有識者が苦言

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福島第1原発の凍土壁、半年経っても効果なし 「らちが明かない」有識者が苦言

 東京電力福島第1原発の汚染水対策として期待されている「凍土遮水壁(とうどしゃすいへき)」が、運用から半年近くたっても効果が出ていないことが明らかになった。原子力規制委員会の有識者検討会で28日、東電が報告した。東電は「まもなく効果が出る」と強調したが、有識者は「らちが明かない」と苦言を呈した。

 「相当程度、壁としてはしっかりできたと思っている。もうすぐ効果が出る」。東電の担当者はこの日、凍土壁への執着を示した。しかし、規制委の更田(ふけた)豊志委員長代理は「(凍土壁の)効果を一切見込まない中で、どれだけできるかを詰めていきたい」と突き放した。

 地下水の建屋内への流入をふせぐ凍土壁は全長1・5キロ。3月末に海側から運用を開始したが、建屋への流入量は今も1日400トンで、当初から変わっていない。

 8月中旬から台風などによる大雨が続き、壁の一部が溶けたり、大量の地下水が建屋に流れ込んだりして汚染水を増やした。

 規制委の有識者は「台風が来たらまた同じだ」と疑問視している。

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