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農業は「危険な職業」だった!? 死亡事故割合は建設業の2倍 目立つ高齢者の機械操作ミス

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農業は「危険な職業」だった!? 死亡事故割合は建設業の2倍 目立つ高齢者の機械操作ミス

「労働者」法整備難しく

 建設業などで、死亡事故が減少傾向にあるのに対し、農業での事故はなぜ減らないのだろうか。

 農林水産省の担当者は、高齢化以外にも「先祖代々の土地を守る意識で家族経営する農業者が多く、法規制がなじみにくい構造がある」と指摘する。

 建設業など法人組織の事業者は、労働安全衛生法などに基づき、雇用する労働者の安全や健康を確保しなければならず、ひとたび死亡事故が起きれば厳しく責任を問われる。

 だが、同法が適用されるには、「労働者」として雇用しているとの前提がある。農水省によると、同法が適用される農家は全体の1割程度。家族経営が多い農業従事者は、ほとんどが法の適用外にあるのが現状だ。

 また、トラクター事故の多くは、安全のための装備がついていない旧型機で起きる。安全装備の義務化を求める声もあるが、農水省の担当者は「義務となると多額のコスト負担がかかり、農家の存続に関わる」としており「将来的には何らかのルールが必要だが、急な変更は難しい」と法整備には消極的だ。

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