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【北海道・岩手大雨】サケふ化場が二重被災 岩手・野田、放流できず

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【北海道・岩手大雨】
サケふ化場が二重被災 岩手・野田、放流できず

台風10号による豪雨で、土砂や流木が流れ込んだ下安家ふ化場=15日、岩手県野田村 台風10号による豪雨で、土砂や流木が流れ込んだ下安家ふ化場=15日、岩手県野田村

 台風10号による豪雨で、サケの稚魚を育てる岩手県野田村の下安家ふ化場に大量の土砂や流木が流れ込み、来春に予定していた稚魚の放流ができなくなった。東日本大震災の津波被害も受けており、関係者のショックは大きい。

 ふ化場は、豪雨の被害が大きかった同県岩泉町安家地区を流れる安家川の河口付近に位置する。川の増水で、稚魚を育てる養殖池が泥や流木で埋まったほか、地下水をくみ上げる電気設備が故障。本年度中の操業再開は不可能になった。

 岩手県さけ・ます増殖協会によると、ふ化場はサケが川に回帰する8~12月に採卵。冬場にふ化した稚魚を育て、翌年の春に放流する。下安家ふ化場は、県全体の約11%に当たる約4300万匹を放流予定だったが、できなくなった。

 このふ化場は、震災の津波でも数カ月間、操業できなくなった。職員の男性は「震災から復旧し、これからというときにまた駄目になった」と途方に暮れた様子で話した。

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