産経ニュース

【台風10号】岩泉町に危険性伝えず 岩手県、浸水想定域指定見送りで 

ニュース 社会

記事詳細

更新

【台風10号】
岩泉町に危険性伝えず 岩手県、浸水想定域指定見送りで 

安家川に架かる橋に積み上がった流木を越えて作業に向かう住民ら=1日、岩手県岩泉町の安家地区 安家川に架かる橋に積み上がった流木を越えて作業に向かう住民ら=1日、岩手県岩泉町の安家地区

 台風10号により岩手県岩泉町の小本川が氾濫し、高齢者グループホーム「楽(ら)ん楽(ら)ん」で9人が死亡した水害で、県が町内の浸水想定区域の指定を検討しながら町に伝えていなかったことが2日、県などへの取材で分かった。町が作成したハザードマップ(浸水想定図)は津波と土砂災害を想定したものだった。

 浸水想定図は、洪水が発生した際に浸水が想定される地域を国や都道府県が指定し、それに基づいて流域市町村が作成することが義務付けられている。小本川では浸水想定区域の指定がなく、町は今年7月に津波などを想定した浸水想定図を作成したが、洪水は想定されていなかった。

 県は平成21、22年度に小本川を区域指定するための調査を実施、「楽ん楽ん」がある地区の浸水の深さは「2~5メートル」と想定された。だが、決定直前の23年3月に東日本大震災が発生し、地域全体の地盤が沈下。さらに津波被害を受けた河口で土地のかさ上げ工事が計画されたため、区域指定を見送ったという。

続きを読む

「ニュース」のランキング