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「伝統的な」秘密主義、秋田県警VS記者クラブの暗闘 政治家私設秘書の“選挙違反”を隠したことも 今こそ事件記者の力量問われる

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「伝統的な」秘密主義、秋田県警VS記者クラブの暗闘 政治家私設秘書の“選挙違反”を隠したことも 今こそ事件記者の力量問われる

秋田県警本部。事件・事故の適切な発表が求められている=秋田市山王(渡辺浩撮影) 秋田県警本部。事件・事故の適切な発表が求められている=秋田市山王(渡辺浩撮影)

 選挙違反を隠す

 犯罪の存在自体を明らかにしないケースもある。一昨年の衆院選秋田2区で当選した自民党の金田勝年氏陣営の選挙違反事件で昨年5月、元私設秘書ら2人が罰金刑を受けたが、捜査した県警捜査2課は書類送検を公表していなかった。

 「任意捜査(書類送検など)は広報しない」というのが理由だが、逮捕も書類送検も犯罪の摘発であることは変わらず、特に民主政治の基本に関わる選挙違反を隠した対応は疑問だ。

 捜査2課は昨年11月にも、仙北市の汚職事件で係長を現金100万円を受け取った収賄容疑で追送検したにもかかわらず発表しなかった。任意捜査ではなく、逮捕していた事案だった。

 県警の佐々木薫・広報広聴課長は「事件・事故の広報は、被害者支援や公益性、県民の知る権利などに配慮しながら個別の事案ごとに判断している」と話している。

 匿名発表などについて、県警担当記者でつくる県司法記者会は対応を協議しているが、事件記者の力量もまた問われている。(渡辺浩)

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