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【肥料偽装】太平物産への債権85億円 見込みの2・5倍、JA全農62億円   

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【肥料偽装】
太平物産への債権85億円 見込みの2・5倍、JA全農62億円   

昨年12月18日、太平物産の秋田工場を家宅捜索する秋田県警の捜査員=秋田市茨島(渡辺浩撮影) 昨年12月18日、太平物産の秋田工場を家宅捜索する秋田県警の捜査員=秋田市茨島(渡辺浩撮影)

 有機肥料偽装表示問題の影響で資金繰りが悪化し、秋田地裁(斉藤顕裁判長)で民事再生手続きが行われている太平物産(秋田市)に対する債権総額が85億円余りとなり、当初見込みの2・5倍にも上ったことが分かった。農家への補償を肩代わりしている肥料販売元の全国農業協同組合連合会(JA全農)が62億円余りの債権を届け出たため大幅に膨らんだ。再生手続きに影響を与えそうだ。

 太平物産をめぐっては昨年10月、大部分の製品で表示内容と成分が異なっていることが全農の調査で判明。農林水産省が出荷停止や廃棄処分を行政指導した。秋田県警は12月、肥料取締法違反の疑いで本社や工場を家宅捜索した。

 秋田地裁は同月、太平物産の再生手続きを開始。今月13日が債権者が債権を地裁に届け出る期限だった。太平物産代理人の粟沢方智(あわざわ・まさのり)弁護士によると、約200の法人や個人から計85億38万7019円の債権の届け出があった。額について、基本的に争わない方針という。

 粟沢弁護士や民間信用調査会社は当初、債権総額を約33億円と見込んだが、関係者によると、全農だけで約62億4700万円を占めた。

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