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特殊詐欺マネー、「表経済」を侵食  警察当局「健全ビジネスゆがむ」

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特殊詐欺マネー、「表経済」を侵食  警察当局「健全ビジネスゆがむ」

特殊詐欺グループとベンチャー企業との関係 特殊詐欺グループとベンチャー企業との関係

 ■ベンチャー企業家…グループトップの別の顔

 振り込め詐欺などの特殊詐欺グループのリーダーらが、高齢者らからだまし取った現金を元手に一般企業を経営するケースが複数確認されたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。最近摘発された詐欺グループのトップは、エステサロンを手がけるベンチャー企業家や、飲食店を展開する実業家など“別の顔”を持っていた。犯罪収益が悪用されている格好で、警察当局は詐欺マネーを元手にした「表のビジネス」が増えることを警戒し、グループ摘発を強化する。

 「日本と世界の架け橋になりたい」

 かつてインタビューにそう答えていたエステサロンなどの経営を手がけるベンチャー企業家。その実態は約50人のメンバーを抱える特殊詐欺グループのトップだった。

 詐欺グループのトップとして2月に警視庁捜査2課に逮捕された会社役員の男(28)は、社債販売などを持ちかける嘘の電話をして現金をだまし取るなどの手口で、200人以上から総額で40億円超をだまし取っていたという。

 捜査関係者によると、男の詐欺グループは摘発された中で過去最大規模。緻密に組織化もされていた。

 傘下には、詐欺の電話をかける「架け子」が少なくとも5グループあり、メンバーを「班長」「副班長」などの4段階に分けて管理。アジトも数カ月ごとに移転するなどして、捜査当局の目を避けていた。

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