産経ニュース

【高浜3、4号機差し止め】地裁、乏しい科学的根拠 規制委新基準も批判

ニュース 事件

記事詳細

更新

【高浜3、4号機差し止め】
地裁、乏しい科学的根拠 規制委新基準も批判

大津地裁=9日午後3時51分、大津市(恵守乾撮影) 大津地裁=9日午後3時51分、大津市(恵守乾撮影)

 関西電力高浜原発3、4号機(福井県)の運転差し止めの仮処分を命じた大津地裁は、耐震性能や津波に対する安全性能、過酷事故対策など7つの大きな争点について言及した。しかし、多くは関電の説明が「不十分だ」と指摘するだけで、科学的根拠に乏しい内容となっている。高浜を「合格」とした原子力規制委員会に対しても「非常に不安を覚える」と批判するものの、決定文に科学的な反証は見当たらない。

 今回の仮処分の主要な争点となったのは、原発事故の後、電力会社に最も厳しいハードルが課された「地震や津波への対策」だ。規制委が定めた原発の新規制基準では、原発ごとに想定される最大の揺れ(基準地震動)を策定し、それに基づいて機器や設備の耐震設計をするよう求めている。

 大津地裁の決定は、関電の周辺活断層の調査について「徹底的に行われたわけではない」とし、耐震評価も「安全余裕をとったといえるものではない」と断じた。しかし、根拠は不明で、関電の説明の不十分さを指摘した上で「十分な資料が提供されていない」とするだけだ。

 さらに「津波に対する安全性能」についての記述は9行にとどまり、「大規模な津波が発生したとは考えられないとまでいってよいか、疑問なしとしない」と曖昧な言葉が並ぶ。

「ニュース」のランキング