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【衝撃事件の核心】あなたの地元高校の同窓会名簿が狙われている…上京させてカネ奪うオレオレ詐欺で被害は地方に拡大

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【衝撃事件の核心】
あなたの地元高校の同窓会名簿が狙われている…上京させてカネ奪うオレオレ詐欺で被害は地方に拡大

特殊詐欺グループに名簿を販売していたとして、詐欺幇助容疑で逮捕された容疑者が所属していた名簿業者のホームページの宣伝画像=名簿業者のホームページより 特殊詐欺グループに名簿を販売していたとして、詐欺幇助容疑で逮捕された容疑者が所属していた名簿業者のホームページの宣伝画像=名簿業者のホームページより

 そして27年6月、詐欺グループの動向を追い続けていた捜査2課はグループが台東区に設けていたアジトの摘発に踏み切る。アジトには果たして、福田容疑者が詐欺グループのメンバーとみられる男に販売していた同窓会名簿と同じ物が発見された。

 捜査関係者はいう。「福田容疑者は、何度も特殊詐欺の捜査線上に浮かんでは消えていた悪質業者だった。何回も警告を受けたにもかかわらず、詐欺グループへの名簿販売を続けていたことを確認し、実際に名簿を発見できたことが、逮捕の決め手になった」

■「上京型」詐欺増加で悪用される「地方の同窓会名簿」

 特殊詐欺は当初、現金を銀行口座に振り込む「振り込め詐欺」として始まったが、現金自動預払機(ATM)からの送金限度額が大幅に制限されるようになると、路上で手渡したり、現金を郵送させたりする手法に変化してきた。

 今回の詐欺グループが編み出したのは、路上で手渡す「手交型」の変形で、被害者を上京させて路上で受け渡しする「上京型」詐欺だった。

 手交型は従来、詐欺被害者の自宅などで現金を受け渡す方式だったため、詐欺グループ側の利便性の観点から首都圏に被害が集中していた。だが、この詐欺グループは首都圏だけでなく、地方に住む人をターゲットにし、さまざまな理由をつけて東京まで上京させてターミナル駅などで現金を受け取る「上京型」を採用。詐欺の被害対象エリアを大幅に広げた。その強大なツールとなったのが、全国の同窓会名簿だったとみられる。

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