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【桜宮高校体罰訴訟】体罰排除、道半ば 意識改革の難しさ浮き彫り

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【桜宮高校体罰訴訟】
体罰排除、道半ば 意識改革の難しさ浮き彫り

自殺した男子生徒が在籍していた桜宮高校=24日夕、大阪市都島区 自殺した男子生徒が在籍していた桜宮高校=24日夕、大阪市都島区

 大阪市立桜宮高バスケットボール部主将の男子生徒の自殺と体罰との因果関係を明確に指摘した24日の東京地裁判決は、体罰や暴行が絶えない教育現場に再び重い課題を突きつけた。文部科学省は、曖昧だった指導と体罰の線引きを明確化するなど根絶への取り組みを強化しているが、件数が高水準で推移している状況は変わっておらず、学校現場の意識改革の難しさが浮き彫りになっている。

 「桜宮高問題は大きな転換点となり、それ以降、学校で体罰を指導の一環として容認する空気は薄くなっている」。文科省幹部は桜宮高問題以降の学校現場での状況をこう総括する。

 文科省は平成25年3月、全国の教育委員会に出した通知で、学校教育法が禁じる「体罰」と生徒指導上認められる「懲戒」の例を記載。(1)反抗的な生徒への平手打ち(2)ペンを投げつける(3)生徒を教室から出さずトイレにも行かせない-などを体罰例とし、暴力やけんかを止めるため体を押さえ付けることは正当な行為とした。全国の学校に配布した部活動指導のガイドラインでは、勝利のためなら体罰も許されるとの意識は認められないと指摘した。

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