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宮城・南三陸カキ養殖、初の国際認証 「環境に優しい事業」復興に弾み

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宮城・南三陸カキ養殖、初の国際認証 「環境に優しい事業」復興に弾み

南三陸の海で行われているカキの水揚げ作業=11日午後、宮城県南三陸町(上田直輝撮影) 南三陸の海で行われているカキの水揚げ作業=11日午後、宮城県南三陸町(上田直輝撮影)

 東日本大震災の津波で大きな被害に遭った宮城県南三陸町の志津川湾のカキ養殖が、世界自然保護基金(WWF)が設立した「水産養殖管理協議会(ASC)」の国際認証を日本で初めて取得する見通しになったことが11日、分かった。環境に負荷をかけず持続可能な水産物養殖の取り組みに与えられる国際的な“お墨付き”で、震災5年を迎える3月にも認証される予定。三陸沿岸の漁業の本格復興に向けても弾みがつきそうだ。

 国際認証の対象となるのは、宮城県漁協志津川支所の戸倉出張所が所有する養殖場やカキ処理場。今季は漁師38人が100~120トンの出荷を目指している。

 同漁協は津波で養殖場などが流出。震災後は元に戻すだけでなく持続可能な養殖漁業を目指し、養殖いかだの数を減らした。これによりカキの栄養状態が良くなり、2~3年かかっていた収穫までの期間が1年に短縮されただけでなく、生産コストが下がり、単価も上昇した。海洋環境への負荷も軽減され、設備の簡素化で災害から復旧しやすいメリットも生じた。

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