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【世田谷一家殺害事件 迷走の15年(中)】「結局何も分かっていない」 捜査員ごとに異なる犯人像

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【世田谷一家殺害事件 迷走の15年(中)】
「結局何も分かっていない」 捜査員ごとに異なる犯人像

世田谷一家犯人像など

 事件では、これまで数多くの犯人像が浮かび上がってきた。怨恨(えんこん)説、金銭目的説、韓国人犯行説、スケートボーダー犯行説、混血犯行説…。それぞれもっともらしい根拠があり、捜査幹部が代わるたびに犯人像も変遷する。そんな経過をたどってきた。「犯人の行動を推測で埋めているから、捜査員一人一人の犯人像がある」。そう話す元捜査員もいるほどだ。

 「怨恨説」を裏付ける根拠はいくつかある。宮沢みきおさん=当時(44)=一家4人を殺害したことに加え、長女のにいなちゃん=同(8)=の殺害方法が残忍なことから、犯人はにいなちゃんの顔見知りとの見方もある。また、すぐ隣には親族の家があり、一軒の家のようにも見えるが、犯人は宮沢さん方に侵入している。そのため、下見を重ねるなど「過去に現場を訪れた者に違いない」(元捜査幹部)との見立ても根強い。

 一方で、当初から4人を殺害するつもりならば、持ち込んだ凶器が包丁1本だけというのも不可解な点だ。

 これに対し「金銭目的説」の根拠は、(1)現金約20万円がなくなっている(2)居間の書棚の引き出しを下から順に開けている(3)机の上にキャッシュカードや免許証を並べ、家族4人の生年月日を書いたメモがあり、暗証番号を探ろうとした形跡がある-などだ。とはいえ、冷蔵庫の扉や棚の上にあった現金は放置され、通帳や印鑑には見向きもしなかった点は、強盗にしては不自然だ。

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