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【どうなる?夫婦別姓】問われる家族のあり方 「日本人の道徳観に悪影響も」

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【どうなる?夫婦別姓】
問われる家族のあり方 「日本人の道徳観に悪影響も」

 約20年間、事実婚だった萩原宏幸さん(49)、里実さん(50)=いずれも仮名=夫妻は、5年前に婚姻届を出した。「萩原」は里実さんの姓だ。子供は大学生を筆頭に3人。末子の就学、自宅購入のタイミングで、宏幸さんの父の「もう(法的に結婚しても)いいんじゃないか」という一言が背中を押した。

 「思ったよりも違和感はなかった」という宏幸さん。2人姉妹の長女である里実さんは「結婚して名字を変え、育った家の文化や家族の歴史に区切りをつける。私はずっとその踏ん切りがつかなかった。夫が先にその壁を飛び越えたんです」と話した。

  

 日本大学法学部の百地章教授(憲法学)の話「夫婦別姓を選択すれば、親子別姓にもなる。夫婦の事情のみで、自分自身に決定権のない子供の姓を決めることがいいのか。親子の一体感の希薄化や子供の不安感などが生じ、成育に支障を来すことも考えられる。別姓が2代、3代と続けば、自分自身の家系をたどることが困難になることが想定され、祖先を敬うという日本人の道徳観に悪影響を与える可能性も出てくる。また、一部の世論調査では賛成・反対が拮抗しているとされるが、賛成の多くは『自分は同姓を選ぶがしたい人は別姓にすればよい』という消極的な考え方だ。通称使用も広く認められており、本当に別姓を望んでいる人は少数派。どんな影響が生じるか分からない中、少数の意見を尊重し国の制度を変えることが正しいことなのか。推進派にはこの視点が欠けている」

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