産経ニュース

【一票の格差】26年衆院選は「違憲状態」 最高裁3回連続判決 裁判官3人は「違憲」と反対意見 

ニュース 事件

記事詳細

更新

【一票の格差】
26年衆院選は「違憲状態」 最高裁3回連続判決 裁判官3人は「違憲」と反対意見 

  「一票の格差」が最大2・13倍だった昨年12月の衆院選は憲法違反として、2つの弁護士グループが全国で提訴した選挙無効訴訟の上告審判決で、最高裁大法廷(裁判長・寺田逸郎長官)は25日、「憲法が要求する投票価値の平等に反する状態だが、合理的期間内で是正されなかったとはいえない」として「違憲状態」と判断した。選挙無効は退けた。最高裁が衆院選を「違憲状態」としたのは3回連続で、14人の裁判官のうち9人の多数意見。

 弁護士出身の裁判官3人が「違憲」と述べた。このうち、木内道祥(みちよし)裁判官は「2倍を上回る格差のあった選挙区は即時無効」と指摘。大橋正春裁判官は、改正に要する時間を考慮し、「判決確定から6カ月経過後に選挙を無効とすることが相当」とした。2人は「合憲」とした。

 昨年衆院選は議席を「0増5減」とした是正法で初めて行われた。大法廷は、過去の訴訟で「格差の主因」として見直しを強く求めてきた、各都道府県にまず1議席ずつ割り振る「1人別枠方式」が実質的に残ったため「格差が生じている」と指摘。投票価値の平等に反しているとした。

 一方で、(1)一時は2倍未満と一定の縮小があった(2)制度改正後1年5カ月後の選挙だった(3)国会で見直しが続いている-ことを考慮。「選挙制度改正に必要な合理的期間を経過したとはいえない」として、違憲状態にとどめた。

 大法廷は最高裁判事15人全員で審理するが、山本庸幸(つねゆき)裁判官は「0増5減」改正時に内閣法制局長官だったため外れた。

「ニュース」のランキング