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【温故地震】M7級の小田原地震 16世紀にも発生、70年周期か 都司嘉宣 

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【温故地震】
M7級の小田原地震 16世紀にも発生、70年周期か 都司嘉宣 

小田原地震の発生間隔

 江戸時代から現在までの約400年間、関東地方では神奈川県西部を震源に、同県小田原市周辺に大被害をもたらす「小田原地震」がたびたび発生してきた。

 1633(寛永10)年にはマグニチュード(M)7・0の寛永小田原地震が発生。小田原では民家多数が倒壊し約150人が死亡した。天明小田原地震(1782年、M7・0)は小田原城下で民家約800戸が損壊したが、死者は記録されていない。嘉永小田原地震(1853年、M6・7)も1千を超える建物が倒壊したが、死者は24人だった。

 小田原では元禄地震(1703年、M8・2)でも家屋8千戸以上が全壊し2300人以上が死亡。関東大震災(1923年、M7・9)でも震度7を記録し、ともに最大被災地の一つになっている。

 そのため、これら2つの地震も小田原地震を含んでいたと解釈できる。ということは、江戸時代以降、小田原地震は合計5回起きていたことになる。

 それ以前のことについては、小田原を本拠とし、16世紀末まで関東地方を支配していた後北条氏が1590(天正(てんしょう)18)年に豊臣秀吉に滅ぼされた際、関東地方の記録の大半が失われたため、不明となっていた。

 だが、江戸幕府直轄の学術機関、昌平坂学問所が1810(文化7)年から20年かけて編纂(へんさん)した全266巻に及ぶ地誌「新編武蔵国風土記稿」に手掛かりがあった。東京、埼玉、神奈川の3都県で実際に聞き歩きを行って歴史や地理を詳しく記録したものだ。

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