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【パリ同時多発テロ】主犯格アバウド容疑者の死亡確認 急襲作戦で、指紋が一致 遺体には弾痕多数

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【パリ同時多発テロ】
主犯格アバウド容疑者の死亡確認 急襲作戦で、指紋が一致 遺体には弾痕多数

 【パリ=宮下日出男】129人の犠牲者を出したパリ同時多発テロで、フランス検察当局は19日、パリ郊外サンドニの犯行グループの潜伏先の拠点で18日に実施した急襲作戦により、主犯格とされるアブデルハミド・アバウド容疑者が死亡したと発表した。現場のアパートから見つかった遺体の指紋から身元を確認した。主犯格の死亡でフランスの戦後最悪のテロは重大な局面を迎えた。

 アバウド容疑者はモロッコ系のベルギー人で、2014年に内戦中のシリアに渡航し、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に参加。当局は今回のテロを首謀したほか、欧州でこれまでに起きたテロ計画にも関与したとみている。

 アバウド容疑者は当初、シリアに潜伏中とみられていたが、仏警察当局は18日未明、盗聴や目撃情報から、同容疑者が拠点のアパートに潜んでいるとして捜索に踏み切り、約7時間におよぶ容疑者らとの激しい銃撃戦の末に制圧。アバウド容疑者の遺体には銃撃戦による多くの弾痕が残っていた。

 急襲作戦で警察は計8人を拘束する一方、自爆した女ら2人が死亡。女はアバウド容疑者のいとこの可能性があり、死者が3人との情報もある。逃走中の実行犯、サラ・アブデスラム容疑者(26)は拘束者に含まれておらず、当局が行方を追っている。

 パリ検察のモラン検事は18日、急襲作戦について「新たなテロ部隊を制圧した。この部隊は作戦実行が可能な状態になるところだった」と強調した。仏メディアによると、容疑者らは13日のテロを実行した3グループに続く4つ目のグループで、パリ郊外のビジネス街デファンスやシャルル・ドゴール空港でのテロを計画していた。

 バルス首相は19日、「あらゆる可能性を排除しない。化学・生物兵器使用の危険もある」と語り、さらなるテロへの警戒を呼びかけた。

 一方、ベルギー捜査当局は19日、13日のテロで自爆したビラル・アドフィ容疑者の関連先として、ブリュッセル市内6カ所の家宅捜索を実施した。

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