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【貳阡貳拾年 第7部 犯罪新時代(5)】金融市場 人工知能に盲点

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 一瞬で行われる株式の大量売買。可能にしたのは、コンピューターが価格や出来高など市場の状況に応じて自動的に売買する「アルゴリズム取引(アルゴ)」だ。ヘッジファンドや機関投資家だけでなく、個人にも普及しつつある。

 「国内外のトレーダーらの間でアルゴを利用した不正は増加傾向にあり、最近ではアルゴの反応を逆手に取った株価操縦も起きている」と監視委幹部は指摘。実際、24年にアルゴを使った相場操縦で摘発した中国人投資家は、「システムは欺いたが、人は欺いていない」と抗弁したとされる。

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 東証は今年9月、売買システム「アローヘッド」を5年ぶりに更新し、1日の注文処理件数は2倍の2・7億件に、処理時間は1ミリ秒から0・5ミリ秒未満となり、株式取引がさらに高速化した。世界の潮流に乗ったものだが、日本市場を狙ったクロスボーダー(国際間取引)の相場操縦やインサイダー取引も増え、もろ刃の剣でもある。

 監視委幹部はこう警戒する。「ミリ秒単位の取引の分析は膨大で時間がかかり、その間に不正にもうけた者は逃亡する恐れがあり、クロスボーダーだと捜査のハードルはさらに上がる。疑わしい取引を自動抽出して早期に分析できるシステムの構築が急務だ」

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