産経ニュース

今も続く北朝鮮との電波戦争 対北短波ラジオ放送「しおかぜ」放送開始から10年

ニュース 事件

記事詳細

更新


今も続く北朝鮮との電波戦争 対北短波ラジオ放送「しおかぜ」放送開始から10年

しおかぜの収録を行う特定失踪者問題調査会の荒木和博代表(左)=東京都文京区

 21年からは2つの周波数、現在は4つの周波数で放送している。今年3月からは妨害電波に負けないよう、300キロワットでの送信も始め、北朝鮮で聴取しやすい環境を整えた。現在は1日2時間、4つの周波数で名前の読み上げのほか、北朝鮮関連のニュースや特定失踪者家族のメッセージなどを放送している。

 今後北朝鮮にいる拉致被害者らに、より確実にメッセージを届けるため、課題となっているのが中波放送への進出だという。

 北朝鮮では、短波よりも中波を受信できるラジオのほうが普及しているとされ、脱北者の話では北朝鮮の多くの人が韓国の中波ラジオ放送を聞いていたという。中波での放送を行うことで、これまで、しおかぜを聞くことができなかった人にも情報を届けることができるからだ。

 朝鮮語の番組を充実し、北朝鮮内部から拉致被害者救出への機運を高めることも検討している。調査会の荒木和博代表は今後について、「まさか10年も続けるとは思わなかった。北朝鮮で何かあった際に、拉致被害者の集合場所などを伝える緊急放送を一刻も早く流したい」と話している。

「ニュース」のランキング