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今も続く北朝鮮との電波戦争 対北短波ラジオ放送「しおかぜ」放送開始から10年

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今も続く北朝鮮との電波戦争 対北短波ラジオ放送「しおかぜ」放送開始から10年

しおかぜの収録を行う特定失踪者問題調査会の荒木和博代表(左)=東京都文京区

 特定失踪者問題調査会が運営する対北朝鮮短波ラジオ放送「しおかぜ」が30日で、放送開始から10年を迎えた。外からの情報流入を嫌う北朝鮮による妨害対策に悩まされたが、複数の周波数を確保し、出力アップすることで対抗。短波に加え、中波放送への進出も目指しており、拉致被害者救出に向けた北朝鮮との「電波戦争」に挑んでいる。(加藤達也、森本昌彦)

 しおかぜの放送が始まったのは平成17年10月30日。開始当時は1日30分の放送、日本語と朝鮮語で拉致の可能性を排除できない特定失踪者の氏名を読み上げる番組内容だった。

 北朝鮮による妨害電波が確認されたのは、翌年4月。その後、妨害電波は平壌から発信されていることが分かった。調査会でしおかぜを担当する村尾建兒(たつる)専務理事は「北朝鮮が平壌にいる人に聞かせたくないということだろう。平壌周辺に拉致被害者がいる可能性もある」と推測する。

 一方、妨害電波との戦いは困難を極めた。開始当時は一つの周波数でしか放送できず、そこに妨害電波を出されると、逃げ道はなかったからだ。妨害電波をかわすため、複数の周波数で放送できるよう政府への働きかけを進めた。

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