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【マンション傾斜】くい打ちデータの原本、下請け業者が処分 保存義務なく

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【マンション傾斜】
くい打ちデータの原本、下請け業者が処分 保存義務なく

1棟の傾斜が判明した横浜市都筑区のマンション=22日

 横浜市都筑区のマンションが傾いている問題で、くい打ち施工を行った旭化成建材の下請け業者が作業データの原本を処分していたことが28日、旭化成建材への取材で分かった。この業者は施工当時、データを改竄(かいざん)した男性の現場管理者が所属していた。原本は法的な保存義務がなく、保存期間は業者任せになっている。処分された場合は事後検証ができないため、データ改竄の“温床”になったとみられる。専門家は「重要なデータは一定期間保存する法整備をすべきだ」と指摘している。

 旭化成建材によると、現場管理者は、くい打ちの作業データのコピーを元請けの三井住友建設に提出。改竄データを含む原本は当初、旭化成建材の下請け業者が保管していたが、改竄発覚後、原本の有無を問い合わせたところ、「すでに処分した」と答えたという。

 現場管理者はくい打ち施工当時、この下請け業者に所属し、旭化成建材に出向していた。

 旭化成建材は「原本は下請け業者が保管していたが、期間は決まっていない。9年前の工事ということもあり、処分したようだ」と話す。改竄は2つのデータを継ぎはぎしたり、波形を書き足したりして行われたため、原本があれば、容易に改竄の有無を検証できるはずだった。

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