産経ニュース

【東住吉女児焼死再審】自然発火の可能性示す2つの「証拠」

ニュース 事件

記事詳細

更新

【東住吉女児焼死再審】
自然発火の可能性示す2つの「証拠」

 保険金目的の放火殺人が20年の時を経て、犯人のいない自然発火の火災へ-。青木恵子さんら2人の再審開始を認めた即時抗告審で裁判所が重視したのは、科学的見地からの「真の火災原因」の追求だった。

 火災が起きたのは平成7年7月22日。火元となった自宅車庫は施錠され、家族以外の出入りはない。11歳だった青木めぐみさんには災害死亡保険金がかけられ、母親の青木さんが1500万円の受取人だった。借金もあり、マンション購入の頭金を必要としていた。大阪府警は放火殺人と見立て、直接証拠がない中、9月に青木さんと内縁の夫の朴龍晧さんを逮捕した。弁護団は1審から、「朴さんの車からガソリンが漏れ、車庫に面した風呂釜の種火に引火した」と自然発火説を訴えていた。実行犯とされた朴さんの自白通りに大量のガソリンに火をつければ、爆発・炎上して朴さん自身が大やけどを負うとの鑑定意見も出された。だが、裁判所は「自然発火は抽象的可能性にすぎない」と一蹴。「顔を背けながらガソリンの端にライターで火をつけた。頭部の毛髪右側部分が熱く感じた」という朴さんの迫真的な自白に信を置き、18年に2人の有罪が確定した。

「ニュース」のランキング