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【貳阡貳拾年 第7部 犯罪新時代(3)】議論されない「裁判員年齢」 18歳が18歳を裁く日は来るか

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「浅い経験」違和感強く

 来夏の参院選以降、各地の裁判所には、18歳以上の有権者から無作為で選ばれた裁判員候補者名簿が選挙管理委員会から送付される。裁判所はその中から18、19歳の候補者を除いて、裁判員裁判開始前の選任手続きに実際に呼び出す裁判員候補者を選ぶ。

 裁判所にとって“手間”が増えそうだが、最高裁の職員は、「選管からの名簿には生年月日も記されており、端末で条件設定して省けばいいだけ。難しい作業ではない」とそっけない。

 不思議なほど盛り上がらない裁判員の年齢引き下げ論議。その理由として、裁判員に求められる「格」を挙げる声も根強い。

 裁判員裁判を経験したある刑事裁判官は、「人の罪を判断するにはそれなりの社会経験が求められるのではないか」と指摘する。

 現在、学業への負担などを考慮して、学生は裁判員の選任を辞退できる。ただ、この裁判官は、「社会経験の浅い学生が裁判員の一翼を担うことへの違和感がある」と指摘。こうした意識が、裁判員年齢について「今のままでいいのでは」と突っ込んだ議論を避ける背景にあるという。

 別の裁判官は、「感覚的な意見で理屈が伴っているわけではない。引き下げるべきか、据え置くべきか、明確にするためにも近いうちに議論が必要」とみる。

 その時期はいつなのか。「少年法の対象年齢引き下げとセット」。司法関係者はこう口をそろえる。

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