PR

ニュース 社会

【貳阡貳拾年 第7部 犯罪新時代(2)】加速する受刑者の高齢化 刑務官に求められる介護資格

歩行器を使って移動する高齢の受刑者ら=今年8月、栃木県栃木市の栃木刑務所 (池田証志撮影、一部画像を処理しています)
Messenger

前のニュース

 202×年、高齢の受刑者の大半が出所後、すぐにまた犯罪に及び、刑務所に舞い戻ってくることで、高齢化社会は“塀の中”にも拡大していた。東日本のある女性刑務所では、介護福祉士の資格を持つ刑務官が受刑者を介助する光景は、日常となっていた。

 「いつもご苦労さま」

 看守を務める女性刑務官は、高齢の受刑者を乗せた車いすを押して歩く若い受刑者の後ろ姿に向かってささやいた。この刑務所に配属されて5年。全収容者に占める高齢者率は上昇し続け、今や3人に1人が高齢者になった。出所しても身寄りのない高齢者は犯罪を繰り返し、寝床と食事のある刑務所に帰る。刑務所は高齢犯罪者の“終(つい)の棲家(すみか)”と呼ばれていた。

 しかし、政府はその数年前、官民一体となった犯罪者の社会復帰支援策に過去最大規模の予算を計上。2014年末に犯罪対策閣僚会議で決定した再犯防止策を拡大する方針を打ち出した。その効果がようやく出始め、上がる一方だった高齢者の再犯率は反転した。

 「今年も再犯が減るといいけど…」

 女性刑務官はため息をつくと、出所前の高齢受刑者と社会福祉士が待つ面接室につま先を向けた。

続きを読む

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ