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【暮らしの注意報】高所“平気”症の子供たちが急増中? 高層マンション暮らしで怖さ薄れ…転落事故も続々と

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【暮らしの注意報】
高所“平気”症の子供たちが急増中? 高層マンション暮らしで怖さ薄れ…転落事故も続々と

構造的な問題も

 マンションの構造的な問題から、転落リスクが高くなっている物件もある。

 昭和40年代から50年代ごろにかけて都心部を中心に建設されたマンションには、ベランダの柵に唐草模様など凝った装飾が施されているものが多い。こうしたデザインの柵では、子供が足をかける場所がたくさんある。この場合は、半透明のアクリル板などで室内側からカバーするなどの対策が有効という。一方、外が全く見えないような素材で目隠しをしてしまうと、かえって「外を見たい」という子供の好奇心を刺激し、ベランダの柵を登りたがることにも注意が必要だそうだ。

 また、子供の転落事故が相次いでいることを受け、独自に自社の物件の設計基準を見直した取り組みもある。分譲マンションを手がける大京(東京都渋谷区)では、平成24年に「バルコニーの足掛りに対する安全対策」をまとめた。(1)エアコンの室外機と柵の間を60センチ以上開けること(2)室外機を置く場所を、高さ90センチ以上の柵で囲うこと-などを定め、これ以降に設計した自社のマンションには、いずれかの整備を義務づけた。同社品質管理課の片桐務担当課長は「転落対策を取れば、バルコニーの面積が狭くなることは事実。ただ、安全には変えられない」と力を込める。八藤後教授も「安全を確保するためには、建築基準法での柵の高さの規制をより厳しくするなど、見直しが必要ではないか」と話している。

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