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【暮らしの注意報】高所“平気”症の子供たちが急増中? 高層マンション暮らしで怖さ薄れ…転落事故も続々と

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【暮らしの注意報】
高所“平気”症の子供たちが急増中? 高層マンション暮らしで怖さ薄れ…転落事故も続々と

 しかしある日、長女はベランダのいすの上に上り、手すりに手をかけて、地面の方をのぞきこんでいた。「ぞっとしました」。すぐにいすは片付けたというが、「こんな高いところから外を見ようとするなんて、思ってもいなかった」と振り返る。

 このように、子供は大人の想像がつかないような行動に出ることも多い。福祉の視点を生かしたまちづくりを研究する日本大理工学部の八藤後(やとうご)猛教授は、「子供の身体能力は、大人が思っている以上に発達していることを知ってほしい」と指摘する。

 八藤後教授らが都内の幼稚園児約90人を対象に行った調査によると、4~6歳の子供でも、高さ70センチほどの台には簡単に足をかけて上ることができたという。現在、建築基準法ではベランダの手すりの高さを110センチ以上にすることが定められているが、もし高さ約70センチの物の上に子供が登った場合、体の大半が柵より上に出てしまうことになる。また、ベランダにプランターなど20~30センチの“踏み台”になり得る物があれば、子供はそれを足がかりとし、ベランダの柵の上に身を乗り出すこともできる。八藤後教授は「頭が大きい子供は、その重みで少し乗り出しただけでも転落する」と警告する。

 他にも、エアコンの室外機などは柵から離れたところに設置しておけば安全だと考えられがちだが、両者の距離が60センチ未満であれば、子供は室外機に登ったあと、簡単に柵まで飛び移ることができる。「子供は、まるで忍者のような動きができることを頭に入れておいてほしい」。子供が部屋からベランダに1人で出られないよう、施錠を2重にするといった対策を徹底することが大切だ。

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