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相次ぐ「生体認証カード」詐欺 ATM引き出し限度額の20倍 警視庁

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相次ぐ「生体認証カード」詐欺 ATM引き出し限度額の20倍 警視庁

 振り込め詐欺などの特殊詐欺で、現金自動預払機(ATM)の1日の現金引き出し限度額が最大で20倍程度になる「生体認証キャッシュカード」を作らせ、数百万円をだまし取る被害が相次いでいることが17日、捜査関係者への取材で分かった。引き出し限度額はカード犯罪防止のため引き下げられたが、生体認証カードでは逆に振り込み、引き出しともに限度額が引き上げられていた。金融機関はセキュリティー対策の見直しを迫られそうだ。

 捜査関係者によると、東京都内の70代女性宅に3月、「老人ホームの社債購入のため名義を貸してくれ」と電話があり、女性が了承すると、「名義貸しは犯罪」などとトラブル処理費用を要求された。女性は電話の指示に従い、金融機関で生体認証キャッシュカードを作製。ATMで現金計約600万円を引き出し、だまし取られた。6月にも都内の60代女性が同様に生体認証キャッシュカードを作らされた上で、1千万円を詐取された。

 生体認証キャッシュカードは、振り込め詐欺や偽造キャッシュカードで現金が不正に引き出される事件が相次いだことで、平成17年ごろに各銀行が導入した。

 同時期に詐欺被害抑制のため、1日の引き出し限度額は数百万円だったのが数十万円に大幅に引き下げられた。一方、生体認証は本人確認が既にできていることや顧客からの「多額の現金を引き出したい」という要望で、数百万~1千万円に引き上げられていた。

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