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【原発再稼働】再稼働3基目は伊方が有力 見えぬ4基目

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【原発再稼働】
再稼働3基目は伊方が有力 見えぬ4基目

審査申請済み原発

 川内原発の後に続く3基目の再稼働はどこになるのか。原子力規制委員会の審査に合格し、地元の同意も得られつつある四国電力伊方3号機(愛媛県)が有力だ。ただその次の再稼働を見通すことはできない。特に、事故を起こした福島第1原発と同じ炉型の沸騰水型軽水炉(BWR)は、いつ審査が終わるか全く不透明だ。

 平成25年7月に始まった新規制基準の適合性審査には、計15原発25基が申請済み。週に2、3回程度開かれている公開の審査会合は今月15日で計283回を数える。そのうち合格したのは川内、伊方のほか、関西電力高浜3、4号機(福井県)の計3原発5基しかない。

 高浜は今年2月に審査に合格し、7月に合格した伊方より再稼働は先行するはずだった。しかし、4月に福井地裁から再稼働差し止めを命じる仮処分決定が出され、現在、決定を覆す審尋が続いている。11月末に審尋結果が出れば、辛うじて年内の再稼働は可能だが、地元の同意がまだ得られていない。

 伊方では今月初旬、伊方町議会と愛媛県議会が「地元同意」を示し、規制委による数カ月間の使用前検査が終われば、年明けにも再稼働が予想される。

 川内や高浜などと同じ炉型の加圧水型軽水炉(PWR)には、審査合格目前の九電玄海3、4号機(佐賀県)、関電大飯3、4号機(福井県)があり、九電や関電の人員態勢が整えば、再稼働へ向けて大きく前進する。

 一方で、BWRは、審査の大きなハードルとなっている地震や津波対策をクリアしたところがない。

 申請が早かった原発は、東北電力女川2号機(宮城県)、中部電力浜岡4号機(静岡県)、中国電力島根2号機(島根県)などがある。規制委は8月、資料の準備が整っている東京電力柏崎刈羽6、7号機(新潟県)を優先審査することを決めた。

 規制委の審査官からは重大事故対策などで「福島の事故の教訓が生かされていない」という指摘が出ており、審査は紆(う)余(よ)曲折している。(原子力取材班)

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