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医療の復旧、懸命に前進 水海道さくら病院、被災した1階でも診療再開 茨城

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医療の復旧、懸命に前進 水海道さくら病院、被災した1階でも診療再開 茨城

水海道さくら病院では1階でも診察が再開された=常総市水海道森下町 

住民に安心感「前みたいに戻った」

 東日本豪雨で地下と1階が浸水し、2階で外来の診療を行っていた水海道さくら病院(常総市水海道森下町)が13日、1階での外来診療を再開した。5日からは入院患者も受け付けており、11月中旬の本格的な再開を目指している。一方、きぬ医師会病院(同市新井木町)でも、6日から建物内での診療を開始。両院とも医療機器が足りない中で、懸命に復旧への道を歩んでいる。(上村茉由)

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 水海道さくら病院では、浸水被害を受けた1階の待合室と診察室の改修工事が12日に終了。約1カ月ぶりに1階で診察を受けた同市水海道栄町に住む無職の今坂修也さん(78)は「前みたいに戻ったから、安心感がある」と表情を緩めた。

 レントゲンや心電図などの検査は引き続き2階で行うが、外来機能が1階に戻ったことで、空いたスペースには、16日に新たに人工透析器5台を設置する予定。入院患者の受け入れも増やす。同院の広井信理事長は「まだ再開できていない部分も多いが、被災前の形に近づいたのは大きな前進だ」と語る。

 同院ではインフラ設備や高額な検査機器などが水没。1階の壁や床などの改修工事も必要で、被害総額は約8億円にも上る。そこで同院の経営企画室は9月28日から、インターネット上で小口資金を募る「クラウドファンディング」を実施した。広井理事長は「とにかく早く再開させるには短期資金が必要だと考え、踏み切った」と説明する。

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