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【御嶽山噴火1年】生還女性が初めて語る「あの時」 「焼け死ぬのか、溶けるのかな…」

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【御嶽山噴火1年】
生還女性が初めて語る「あの時」 「焼け死ぬのか、溶けるのかな…」

山頂付近で石造りの台座に寄りかかり救助を待つ女性。右手を小さく震わせ、助けを求めた=2014年9月28日午前11時31分、御嶽山(本社チャーターヘリから、大山文兄撮影) 山頂付近で石造りの台座に寄りかかり救助を待つ女性。右手を小さく震わせ、助けを求めた=2014年9月28日午前11時31分、御嶽山(本社チャーターヘリから、大山文兄撮影)

 しばらくすると消防のハイパーレスキュー隊が到着した。「がんばってね。がんばってね」。女性を乗せた担架を運ぶ隊員が励ましの声を送り続ける。

 まもなく灰に覆われた王滝頂上山荘が目に入った。「助かった」。そう思った。

 救出された台座の周囲には、前日までは確かに生きていた登山客の男性が、朝を迎えることができないまま、息絶えて倒れていた。

 「生き残れたのは噴石が当たる、当たらないの運、どこに当たったのかの運もあると思う。でも、少しだけ準備していったことも大きい」。女性はそう振り返ると、あの時の体験を語り始めた。

■ □ ■

 女性が登山を始めたのは5年ほど前。関東近郊の百名山を中心に楽しんだり、長期の休みには、北アルプスへ遠出したりした。山岳会には所属せず、あの日も友人と2人で御嶽山を訪れていた。

 選んだのは長野県王滝村の7合目にある田の原駐車場の登山口から山頂へ向かう、ごく一般的なコース。噴火直前は、友人と離れた場所で八丁ダルミを1人で歩いていた。山頂までは、もうすぐだった。「ぺースが上がらないし、迷うところではないので友人には先行してもらっていた」

 異変は音で気づいた。何かがはじけるような「ポン」という感じだったと記憶している。音がした方向を見ると、黒煙がモクモクと上がっていた。

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