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【東日本豪雨】「助けてもらった恩返し」 11年前の福井豪雨で親族被災の宮下さん恩義忘れない 常総入りボランティア続々、泥撤去に汗

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【東日本豪雨】
「助けてもらった恩返し」 11年前の福井豪雨で親族被災の宮下さん恩義忘れない 常総入りボランティア続々、泥撤去に汗

堆積した泥を撤去する宮下洋一さん(右)=22日、茨城県常総市新石下(上村茉由撮影)

 東日本豪雨による鬼怒川の堤防決壊で、多くの家屋が被害を受けた茨城県常総市に、頭にタオルを巻き、長靴を履いた一人の男性の姿があった。福井県坂井市の元公立中学校校長、宮下洋一さん(60)。平成16年の福井豪雨で親族が被災したものの、ボランティアに助けられた、あの時の恩返しをしたい-。かつての被災地の住民が、今の被災地の住民に手を差し伸べる支援の輪が広がる。(上村茉由、写真も)

 「あのありがたみが忘れられなくて、豪雨被害があるたびに各地にボランティアに行っているんです。助けてもらった恩返しです」

 宮下さんはそう語る。さかのぼること約11年前の16年7月、集中豪雨が福井県・嶺北地方を襲った。足羽(あすわ)川の堤防は決壊。濁流が町をのみこんだ。自宅は被害がなかったが、最も降雨量が多かった美山町(当時、現福井市)の弟の住宅が被害を受けた。「1階部分は柱しか残っていなくて、大量の土砂や岩が流れ込んでいた」という。

 約1カ月間学校を休み、毎日片付けを手伝った。この時、自治体のボランティアセンターを通してやってきた大勢のボランティアに助けられた。その恩義は10年以上たった今でも忘れていない。

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