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【栃木、茨城大雨】湿った空気が次々積乱雲に 雨降らせ続けた「線状降水帯」

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【栃木、茨城大雨】
湿った空気が次々積乱雲に 雨降らせ続けた「線状降水帯」

 栃木、茨城両県で10日に特別警報が発令されるなど各地にもたらされた記録的な大雨は、太平洋から流入した温かく湿った空気によって次々とできた積乱雲が帯状に並ぶ「線状降水帯」の発生が原因とみられる。関東から東北にかけて南北に延びた線状降水帯は、長時間にわたり激しい雨を降らせ続けた。専門家は「これほど広範囲に線状降水帯ができるのは珍しい」と話している。

 10日は日本海に台風18号から変わった温帯低気圧があり、日本の東の海上では台風17号が北上していた。気象庁によると、温帯低気圧に向けて南から暖かく湿った空気が大量に流れ込み、日本上空で17号がもたらした東からの湿った空気と衝突。この結果、上昇気流が発生し、積乱雲が次々と生まれた。さらに、日本上空に停滞していた冷たい空気が上昇気流を誘発、積乱雲ができやすい環境ができていたという。

 気象研究所(茨城県つくば市)の津口裕茂研究官は「通常の積乱雲なら1時間程度で消えてなくなる」とした上で、「今回はできた積乱雲が南風で北に流される一方、元の場所で新たな積乱雲が生まれ続けた結果、帯状に1日以上雨が降り続いた」と分析する。

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