産経ニュース

【マウントゴックスCEO逮捕】今も拡大、規制後手 ビジネス、犯罪…諸刃のツール 「促進とのバランス課題」

ニュース 事件

記事詳細

更新

【マウントゴックスCEO逮捕】
今も拡大、規制後手 ビジネス、犯罪…諸刃のツール 「促進とのバランス課題」

東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理され会見で頭を下げる「マウントゴックス」のマルク・カルプレス社長=2014年2月、東京・霞が関の司法記者クラブ(栗橋隆悦撮影)

 仮想通貨「ビットコイン(BTC)」はマウントゴックス社の破綻などで否定的なイメージが広がったにもかかわらず、いまも世界最大の仮想通貨として拡大している。金融とITの融合による技術革新の一環として、米国を中心に大手民間企業や研究機関などが関与に本腰を入れ始めた。一方、麻薬などの犯罪取引やマネーロンダリング(資金洗浄)に使われる恐れは根強く、各国の規制はいまだに実態に追いついていない。

 ■大手に広がる関心

 平成21年に取引が始まったBTCはマウント社が破綻する直前に1200万BTC(1日現在で約4000億円相当)が流通していたが、現在は1400万BTC(同5000億円)に拡大。ニューヨーク証券取引所もBTCの価格指数を提供し始めた。

 これまで有志のエンジニアによって行われていたBTC開発に今年から、米マサチューセッツ工科大学が出資することが決定。米金融大手のUBS証券がBTCを活用した国際送金システムの可能性について報告書を公表するなど、一部の愛好家にとどまっていた関心は大手に広がり始めている。

 最大の関心を集めているのが、ネットワークで取引情報を共有することで信頼性を保つというBTCの基幹技術の革新性と幅広い応用性がもたらす送金手段などの低コスト化だ。

 BTCに詳しい国際大学GLOCOM客員研究員の楠正憲氏は「これまでは一部の愛好家の関心にとどまっていたが、25年以降は、金融とITの融合による技術革新の一環として既存の金融業界の注目を集めている」と指摘する。

 ■高い匿名性を悪用

 一方、匿名性の高いBTCは、麻薬などの犯罪取引やマネーロンダリングなどへの悪用の懸念も根強い。

 BTCは銀行の預金口座と違い、個人情報と口座がひも付いておらず、複数の利用者の送金履歴を混入するミキシングサービスを利用すれば、送金先の特定も難しくなるからだ。

このニュースの写真

  • 今も拡大、規制後手 ビジネス、犯罪…諸刃のツール 「促進とのバランス課題」
  • 今も拡大、規制後手 ビジネス、犯罪…諸刃のツール 「促進とのバランス課題」

「ニュース」のランキング