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【衝撃事件の核心】お手軽にサイバー攻撃?! 犯罪ツール売る「闇サイト」の拡大で少年も独学で… 

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【衝撃事件の核心】
お手軽にサイバー攻撃?! 犯罪ツール売る「闇サイト」の拡大で少年も独学で… 

サイバー犯罪者向けの闇サイトの画面。犯罪のレクチャーが1時間100ドルで受けられると書いてある(EMCジャパン提供) サイバー犯罪者向けの闇サイトの画面。犯罪のレクチャーが1時間100ドルで受けられると書いてある(EMCジャパン提供)

 動機は情報目的が41%、次いで金銭目的が25%を占めるが、「嫌がらせや仕返しのため」(15%)、「好奇心を満たすため」(4%)など、個人の短絡的な考えに基づくものも目立つ。

 逮捕された少年も、あらゆる攻撃の一番の目的は金でも情報でもなく、「自己顕示欲」とITジャーナリストの三上洋氏は強調する。少年が改竄したホームページの転送先となった事務所の所属弁護士は、ネットで悪質な書き込みを行ったユーザーの個人情報をサイト管理者に開示請求したことを機に、悪質なネットユーザーの中で標的の対象となっていた。

 少年はほかの攻撃でも弁護士の名前や似顔絵を出し、ユーザーらはその都度注目した。三上氏は「彼らの文化の中でヒーローになりたかったのだろう。しかしウイルスをゼロから作成するほどの技術力はなく、まさに他人のツールを借りるだけの『スクリプトキディ』といえる」と切り捨てる。

 警視庁関係者の多くも少年の目的について三上氏と同様の見立てだ。捜査幹部は「かつてサイバー攻撃といえば、金銭や情報の窃取を目的として集団で行われていた。攻撃のためのウイルスや技術は集団の中で作られ、集団が使っていた」と指摘する。

 EMCのセキュリティー部門であるRSA事業本部の花村実氏は「今は作り手と使い手が分かれている。技術者らが知識のない犯罪組織にツールを提供して利益を得ている」と指摘。そのうえで、「簡単に犯罪を実行できる手段が広がった。今後サイバー犯罪の危険性がさらに高まる可能性がある」と対策の強化を呼びかけている。

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