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【拉致再調査】再び遺骨捏造情報… 不誠実さ極めた北の戦略 「限界」訴える被害者家族

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【拉致再調査】
再び遺骨捏造情報… 不誠実さ極めた北の戦略 「限界」訴える被害者家族

福岡市で開かれた集会会場には、被害者家族の思いを示すように「限界は超えた」という文字があった=6月14日午後

「私たちは受け取りません」

 福岡市で開かれた集会の会場には、家族の危機感を示すように「限界は超えた」という言葉が大きく示されていた。

 集会に参加した田口八重子さん(59)=拉致当時(22)=の兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(77)は北朝鮮による再調査報告について「いろいろ噂を聞くと、『やはり(日本政府)認定被害者はみんな死んでいた。その証拠はここにある』などという。そして(拉致の可能性を排除できない)特定失踪者の何人かの名簿が出てくる。そんな程度ではないか。報告書だけを追いかけていると方向性を間違えてしまう」と訴えた。

 北朝鮮による報告は再び嘘だらけの恐れがある。だからこそ、家族は再調査から1年を迎える7月を前に、報告書ではなく、被害者の帰国だけを求めていることを強調している。

 6月16日に開かれた超党派の拉致議連の総会では、横田めぐみさんの母、早紀江さん(79)が、今後の日朝協議で北朝鮮が偽の遺骨を出してきた場合、「『これがあなた方の子供たち(被害者)の遺骨です』と言って、持ってこられても私たちは絶対に受け取りません。そんなもの持って帰らないでください」と政府に要望した。

 北朝鮮が再び捏造した“証拠”を出してくる可能性があることに対する牽制(けんせい)だった。再調査開始から1年を目前に控え、被害者家族は北朝鮮との“情報戦”の最中にいる。

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