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【浅間山噴火】豊富な経験則と観測網で予知成功

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【浅間山噴火】
豊富な経験則と観測網で予知成功

気象庁は16日、群馬・長野県境の浅間山の山頂火口で、ごく小規模の噴火が起きたとみられると発表。火山灰のサンプルを集める菅原久誠(理学博士・群馬県立自然史博物館学芸員)さん=16日午後、群馬県吾妻郡長野原町(宮川浩和撮影)

 浅間山の噴火は気象庁が噴火警戒レベルを引き上げた5日後に発生し、“直前予知”の成功例となった。火山活動が活発で観測網も充実しており、専門家は豊富な知見や経験則が予知につながったとみている。

 気象庁が浅間山の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)に引き上げたのは11日。4月下旬から火山性地震が増えたことに加え、1日100トン前後だった二酸化硫黄の放出量が同1700トンに急増したためだ。

 気象庁によると、浅間山では警戒レベルを導入した平成19年以降、噴火直前にレベルを引き上げたのは今回で3回目となった。

 20年8月のごく小規模なマグマ噴火では、火山ガスや地震の増加から2日前にレベル2に上げた。21年2月のマグマ水蒸気爆発は予測より小規模にとどまったものの、山が膨らむ地殻変動のデータなどから噴火前日にレベル3(入山規制)に引き上げている。レベルの引き上げが噴火後となった御嶽山(おんたけさん)(長野、岐阜県)や口永良部(くちのえらぶ)島(鹿児島県)とは対照的だ。

 浅間山に詳しい東大地震研究所の武尾実教授(火山地震学)は「必ずしも噴火を予測しやすい山とはいえないが、観測網が充実した近代以降も噴火が相次いでおり、火山の理解が比較的進んでいる。レベルを引き上げた気象庁の判断も妥当だった」と説明する。

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