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【小笠原で震度5強】相次いだエレベータ停止 「ゆっくり揺れる」地震の特徴が影響か

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【小笠原で震度5強】
相次いだエレベータ停止 「ゆっくり揺れる」地震の特徴が影響か

地震の影響で六本木ヒルズの高層階に足止めされ、非常用エレベーターで降りてきた人たち=30日午後10時50分、東京都港区

 全都道府県に揺れをもたらした小笠原諸島(東京都)西方沖を震源とする5月30日夜の地震。首都圏の高層ビルやマンションなどではエレベーターの停止が相次いだが、専門家は今回のようなゆっくり揺れる長周期地震動の特徴が現れた結果とみている。

 エレベーター管理大手の三菱電機ビルテクノサービス(同)によると、この地震では、関東を中心に三菱製エレベーター約7千基の停止が確認され、31日午前までにほぼ復旧した。日立ビルシステム(同)によると、日立製エレベーターも首都圏を中心に約6千基が停止。ほぼ復旧した。

 国土交通省などの資料によると、南関東には約23万基のエレベーターがあるとされ、うち約7割で地震の際に最寄りの階に自動的に停止する「地震時管制運転装置」が設置されている。

 三菱の担当者によると、この装置は一定の揺れを建物が感知すると停止する仕組み。揺れを受ける方向は建物によって違い、震度そのものは関係ないが、「統計的に震度4以上になると停止するエレベーターが出てくる」(同社担当者)という。新しいエレベーターには、本震のS波(横波)の前に来る初期のP波(縦波)を感知する装置もあり、より早く止まるようになっているという。

 5月25日に茨城県土浦市で震度5弱を観測した地震でも約7千基が停止した。担当者は「前回止まったところが今回止まったとは限らないが、停止は装置が正常に働いた証拠だといえる」としている。

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