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川崎簡宿火災1週間 「3階建て吹き抜け」川崎特有 縦割り行政、被害拡大も

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川崎簡宿火災1週間 「3階建て吹き抜け」川崎特有 縦割り行政、被害拡大も

警察と消防による捜索が続く簡易宿泊所「吉田屋」の焼け跡=23日、川崎市川崎区(小野晋史撮影)

 火災発生以前は、市消防局は消防法、川崎区保健所は旅館業法に基づき、それぞれ立ち入り検査を実施していた。市消防局は昨年6、8月、区保健所は昨年12月にそれぞれ検査を行い、防火設備などは整っていたことから、「違反はない」「衛生管理上支障はない」と判断していた。

 市は、平成18年に明らかになった「東横イン」の不正改造問題を受け、所管法にかかわらず横断的に情報共有を図る「連絡協議会」のシステムを整備。市消防局などは検査で2棟が「実質3階建て」となっていることを認識していたものの、建築基準法は所管外として問題視せず、協議会には2棟の構造についての報告がないまま、実質的には機能不全に陥っていた。

 ■宿泊人数すら不明

 23日までに焼け跡で見つかった9人の遺体のうち、身元が判明したのは3人。残る6人の遺体は損傷が激しく、他にも体の一部が複数見つかっている。

 千葉大法医学教育研究センター長の岩瀬博太郎教授(法医学)は「通常の火災では遺体の内部までは焼けず、骨や筋肉、内臓などからDNAを採取することは可能だ」と話す。

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