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川崎簡宿火災1週間 「3階建て吹き抜け」川崎特有 縦割り行政、被害拡大も

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川崎簡宿火災1週間 「3階建て吹き抜け」川崎特有 縦割り行政、被害拡大も

警察と消防による捜索が続く簡易宿泊所「吉田屋」の焼け跡=23日、川崎市川崎区(小野晋史撮影)

 ■情報共有機能せず

 「木造吹き抜け構造」が“川崎特有”である可能性も浮かぶ中、川崎市消防局は「吹き抜け構造だと燃焼速度が速くなる」と、その危険性を指摘。犠牲者は2、3階に集中していることも明らかになり、吹き抜け部分が煙突のような役割をし、宿泊客が「逃げ道」を失ったことが被害を拡大させた可能性もある。

 市は今後、緊急で実施した簡宿への立ち入り検査の結果を基に違法かどうかを判断するが、「違法建築」と判断された簡宿の宿泊客は行き場を失いかねない。

 吉田屋とともに全焼した簡宿「よしの」から焼け出され、別の簡宿に移った男性(64)は「焼け出されたばかりで、一体どこへ行けというのか。ここを放り出されたら、もう行くあてなどない」と嘆く。

 2棟の構造をめぐっては、市消防局などが以前から「3階」の存在を把握していたが、市建築指導課には伝わらず、部局間で情報共有ができていなかったことも判明した。

 建築基準法や市の建築基準条例では、3階建て以上の宿泊施設を建設する場合、耐火建築物とすることを規定している。

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