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【サンゴ密漁】「密漁許さぬ」 日本、中国に強い意志示す

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【サンゴ密漁】
「密漁許さぬ」 日本、中国に強い意志示す

昨秋、サンゴ密漁が問題となった伊豆諸島・鳥島の周辺で漁をする外国漁船。中国国旗を掲げる船も少なくなかった

 サンゴ密漁の一端を示す小笠原諸島の海底の現状が、水産庁の調査で初めて明らかになった。水産庁が近く調査結果を公表した上で中国側に再発防止の申し入れを行うのも、国際社会に対して改めて密漁を許さないという日本の強い意志を表明するためのものだ。

 これまでにサンゴを密漁したとして、外国人漁業規制法違反(領海内操業)罪で横浜地裁に起訴された中国人は5人。うち3人が有罪判決を受けている。

 公判で起訴事実を認めた船長の冒頭陳述によると、密漁船は長さ約2メートルの網5枚に重さ約20キロの石のおもりを取り付けた漁具をロープにつけて海底に沈め、漁船を航行させておもりを転がしてサンゴを割り、網に絡め取っていたという。

 国内のサンゴ漁船は、漁具を1船1式に制限しているが、この密漁船は最大11本のロープを下ろすことが可能だった。海上保安庁のヘリコプターが近づくとロープを切断、サンゴとともに海に捨てていた。今回の調査では密漁船が投棄したとみられる漁具が多数見つかっている。

 水産庁では、具体的な密漁の証拠が明らかになれば密漁船などに対して損害賠償請求を行うことも検討。ただ、小笠原諸島のサンゴ調査は初めてで、密漁が活発になる以前の状況と比較できない上、漁業許可を得た国内漁船も同海域でサンゴ漁をしており、どのサンゴが密漁されたか判断するのは困難。投棄された漁具の所有者特定も難しい。

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