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【官邸ドローン事件】自称「ローンウルフ」 犯行“公開”も痕跡つかめず…テロ対策の難しさ浮き彫りに

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【官邸ドローン事件】
自称「ローンウルフ」 犯行“公開”も痕跡つかめず…テロ対策の難しさ浮き彫りに

 「官邸サンタ」を名乗る人物がブログに掲載したドローンや反原発メッセージの写真

 山本泰雄容疑者はブログで一匹おおかみ型のテロリスト「ローンウルフ」を自称している。過激思想に共鳴し、単独犯行に及ぶローンウルフは、インターネットの普及などでグローバル化するテロの対策として国内外の課題だ。山本容疑者は事件の詳細な経緯を書き連ねてネット上に公開。警察は「痕跡」をつかみ取ることができず、危機管理に大きな課題を残した。

 「これだけ目立つ動きを見つけられなかったのは問題。サイバーパトロールの強化と情報共有が必要だ」。国際テロリズムに詳しい公共政策調査会の板橋功氏はネット上の不審な書き込みを監視・分析し、警察内の各部局や防衛、消防など関係機関が情報を共有することが急務だと訴える。

 捜査関係者は「個人ブログは無数にある。全てを把握して捜査するのは難しい」と指摘する。これに対し板橋氏は、テロ部門の捜査などに当たる警備、公安部門だけで発生を防ぐのは困難と言及した上で、「ブログには川内(せんだい)原発付近でドローンを飛行させたとの投稿もある。捜査部門以外の警察官や一般人が気付くこともあり、国を挙げた取り組みが必要」と強調する。

 ドローンに核や生物化学兵器などが搭載されていれば日本の中枢で大惨事となっていた。単独のテロは潜在化するため事前に芽を摘むのが困難とされ、山本容疑者も1人で計画を練り、厳戒の首相官邸にドローンを侵入させることに成功した。これに対し、官邸や警察当局は空からの侵入を容易に許し、発見も飛来から13日後と大きく遅れた。

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