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【衝撃事件の核心】消防車が「凶器」になった… 消火現場でホースが直撃、“異例事故”はなぜ起きた

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【衝撃事件の核心】
消防車が「凶器」になった… 消火現場でホースが直撃、“異例事故”はなぜ起きた

住宅街での火災で、奥の現場まで延びる何本ものホース。このホースが“凶器”になることもある=東京都北区

 火事を傍観していたら、ポンプ車のホースが突然外れ、自分の頭に直撃する-。東京都足立区で4月6日、こんな前代未聞の“事故”が起きた。男性は頭や足の骨を折る重傷。火を消すはずの消防車はなぜ、火事現場で暴れ狂う凶器に変貌したのか。確認・伝達という基本作業の怠りが惨事を引き起こしたとされるが、その時、現場では何が起きていたのか。(宇都宮想)

金属の“塊”が頭を直撃

 4月6日午前0時18分ごろ、足立区谷在家のゴミ処理施設で、ゴミや配管が焼けているなどと119番通報があった。

 通報を受け、東京消防庁西新井署は現場を地図で確認した。消火栓から現場まで距離があることから、今回は消火栓を使用せず、長さ20メートルのホース9本を1本につなげてポンプ車2台を連結し、2台分の水を使用して消火活動を行うことに決めた。

 ポンプ車9台を含む車両16台が出動。男性消防士長(58)が運転するポンプ車が現場に先着した。その直後に消防士長は地図にはなかったはずの消火栓を前方に発見する。

 「この消火栓を使用できれば、後続車を経由する必要はなくなる」

 消防士長はこう思ったのだろう。このため消火栓から水を引こうとポンプ車を前進させたとみられる。

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