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【東日本大震災】「人の温かさ再確認」 復興支援5回目開催、過去最多2千人参加 「チャリティースイム・イン・さがみはら」

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【東日本大震災】
「人の温かさ再確認」 復興支援5回目開催、過去最多2千人参加 「チャリティースイム・イン・さがみはら」

開会式で震災時の状況を伝える岩手県立高田高校水泳部主将の佐々木鈴華さん

 東日本大震災で被災した水泳選手を招待する「チャリティースイム・イン・さがみはら」が19日、相模原市立総合水泳場で行われ、第5回目となる今年は過去最多の2017人が参加。最年少5歳、最年長は76歳まで選手一丸で盛り上がった。

 この大会は、宮城県気仙沼市の子供たちが「泳ぎたい」というメッセージを掲げた1枚の写真(2011年3月31日付本紙朝刊に掲載)がきっかけでスタート。ことしは岩手県立高田高校と県立釜石高校の水泳部員計43人が招待され、前日には本番プールで練習も行った。

 「まだ、4年しかたっていないのに…」「自分のことしか考えられなくなっている」「手をつなぐ大切さ」「人の温かさを再確認することが今日一日のテーマ」。開会式では主催する相模原市水泳協会から、こんなメッセージが電光掲示板に大きく映し出された。

 あの日、高田高水泳部は練習中に被災し、部員7人と当時の顧問だった小野寺素子さんが死亡、行方不明になった。高田高3年の水泳部主将、佐々木鈴華さんは時折声を詰まらせながら、姉や友人から聞いた先輩の話を参加者へ伝え、「このような機会のおかげで、自分たちも忘れかけていた記憶や思いを思い出すことができた。当時の思いを忘れず、日常を当たり前だと思わずに、これからも前向きに何事にも積極的に、そして人に優しく過ごしていきます」と誓った。

 大会には、今夏の世界選手権代表の塩浦慎理(イトマン東進)も駆けつけ、25メートル自由形を10秒01で泳いで会場を沸かせた。塩浦は「自分もパワーをもらった」と話し、大手スポーツ用品メーカーの「ミズノ」から、トップスイマーらが使用している競泳キャップをプレゼントされた被災地の選手たちは、最後まで勢いよく水しぶきをあげていた。

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